以下のような成果や課題が明らかになりました。

・学校では習熟度に応じた指導が行われているが、これを肯定的に捉えている子どもほど正答率が高い

・言語活動を充実させ、思考を深めさせる授業を行っている学校ほど正答率が高い

・地域や学校によって学力の偏りがみられる

・放課後の補習や家庭学習を行う割合は増加傾向だが、その内容や方法について組織的な取り組みが不十分

・教員の経験根数や状況等により、生活指導や学習指導に関する指導力に差がみられる

興味深いのは、思考力・判断力・表現力などを育むための言語活動に力を入れている学校ほど正答率が高いという点です。

教科書の内容を解説したり問題を解かせたりといった授業だけでは生徒の成績は向上しないようです。

この学力調査の結果を踏まえ、都では次のような方策を検討しています。

・放課後の補習や家庭学習充実のために、「東京ベーシック・ドリル」を電子化する

・言語活動を充実させるために思考力を育む実践授業を公開し、協議会を発足させる

・地域や学校による学力差を解消するために学校訪問を充実