日本の学生の読解力に黄信号?
2016/12/07
経済協力開発機構(OECD)は12月6日、72カ国・地域の15歳、約54万人を対象に2015年に実施した「国際学習到達度調査(PISA)」の結果を公表しました。
日本は「科学的応用力」が2位、「数学的応用力」は5位と、ともに3年前の前回調査の順位を上回りました。
一方、「読解力」は前回の4位から8位へと順位を下げました。
2003年の調査で、日本は数学的応用力と読解力順位を大きく下げました。
これが契機となって「ゆとり教育」が見直されました。
その後、順位は回復傾向していきましたが、今回の調査では読解力だけが下がりました。
この原因については、今後究明されていくことと思われます。
ただ、PISAの結果に限った事ではなく、塾を経営していて最近の子供の読解力に不安を覚えることは確かです。
かなり成績の良い生徒でも、言葉を知らなかったり指示代名詞が何を指しているのか分からなかったりで、文書をきちんと理解できないという場面に良く出くわします。
一つは活字離れが進んでいることが原因でしょう。
しかし、私はそれだけではないと思います。
最近は学校で、子ども同士で議論する場がほとんどないことも一因だと思います。
古い話で恐縮ですが、私が小・中学生だった今から40年ほど前は、学級会というものが頻繁にありました。
学級委員が司会となって、あるテーマについて生徒だけで議論をする場です。
今の小・中学校ではこうした場面がかなり少ないようです。
読解力=国語の力を高めるのは、一朝一夕にはいきません。
数学や理科の学力を高めるよりも、時間がかかります。
読解力を高める良い方法はないかと、試行錯誤が続く毎日です。
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