共通テスト、記述式問題の導入は延期
2019/12/17
既にご存知の方は多いと思います。
大学入試センター試験に代わって再来年から実施される大学入学共通テストに導入予定だった記述式問題、実施が延期となりました。
記述式問題は国語と数学Ⅰ、数学Ⅰ・Aで3題ずつ出題される予定でした。
延期となった理由はいくつかあります。
まずは、採点ミスや採点のぶれが生じるという懸念です。
採点はベネッセホールディングスの子会社が受託することになっていました。
共通テストは約50万人が受験するため、約1万人の採点者が必要だそうです。
同社はアルバイトなどを活用するとしていましたが、受験生の不安はぬぐえませんでした。
加えて、受験者が自己採点した結果と実際の得点にずれが生じる懸念もありました。
国公立大学では、共通テストが終わった後に出願となります。
受験者は共通テストを自己採点し、その結果を踏まえて出願先を決めます。
過去2回行われた試行調査では、国語で約3割が自己採点と実際の採点とが一致していなかったそうです。
英語民間試験の活用延期に加えて記述式問題も延期となった大学入試改革。
今後も動向に注目していきます。