都立高校入試を振り返る【国語】
2020/02/23
2月21日に都立高校の前期一般入試が実施されました。
受験した皆さん、お疲れ様でした。
合格発表は3月2日の月曜日。
今週は落ち着かない日々を過ごすことになりそうですね。
東京都教育委員会から今年の入試問題と正答が公表されました。
教科別に難易度などを検証していこうと思います。
第1回は国語です。
難易度は“やや易”です。
大問題3の文学的文章も大問題4の説明的文章も比較的読みやすい内容でした。
松尾芭蕉を題材に取り上げた大問題5の古文も分かりやすかったですね。
難しかったのは大問題4の最後に出題された200字作文でしょうか。
エントロピー(乱雑さ)は放っておくと増大する一方であるという宇宙の大原則から始まり、この法則と対峙している生命体の話へと発展し、筆者が「動的平衡」と名付けたこの生命体の営みがサッカーなどの組織論にも応用できるというのが本文のあらすじ。
この内容を理解したうえで「理想の組織」について具体的な体験や見聞を含めて200字で作文するという問題でした。
本文の内容を踏まえたうえで記述できましたか?
過去10年間を振り返ると、都立高校の入試で国語の平均点は60点を常に超えています。
今年の平均点は70点に近いのではないでしょうか。