来年の都立高入試を展望する【数学】
2020/07/07
休校期間の長期化で、令和3年度の都立高校入試では各教科で出題から除外される内容があります。
それが入試本番でどのように影響しそうなのかを考察する第2回。
今回は数学です。
数学で出題から除外される内容は次の通りです。
「三平方の定理と標本調査」
標本調査は過去10年間、一度も出題されたことがありません。
今回、出題範囲から除外されても影響はないでしょう。
では、三平方の定理はどうでしょうか。
大問題5の空間図形では、三平方の定理を利用して解く問題が頻繁に出題されます。
ただし、空間図形の正答率は低く、令和2年度の入試では20.4%にとどまりました。
時間が足りずに、ここまで行きつかない生徒が多いのです。
数学が得意で空間図形に挑戦する生徒は、三平方を使わずに解く過去問を研究しましょう。
例えば2018年度の入試では三平方の定理を使わず、面積比を使って体積を求める問題が出ました。
大問題4の平面図形でも三平方の定理を使って解く問題が時々出題されます。
例えば、2017年度の入試で出題されましたがこれは稀。
こちらも相似の利用と面積比の練習を積んでください。