「敷居が高い」の本来の意味は?
2020/09/25
「敷居が高い」という慣用句を使ったことがある方は多いと思います。
では、本来の意味をご存知ですか?
同様に「手をこまねく」「浮足立つ」の本来の意味は?
正解は以下の通りです。
敷居が高い=相手に不義理などをしてしまい、行きにくい
手をこまねく=何もせずに傍観している
浮足立つ=恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている
文化庁は「令和元年度 国語に関する世論調査」の結果を公表しました。
この調査で上記三つの慣用句の意味を尋ねました。
「敷居が高い」の本来の意味が分かっていたのは29.0%で、「高級すぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」を選んだのは56.4%に上りました。
「手をこまねく」は本来の意味が37.2%で、「準備をして待ち構える」を選んだのが47.4%。
「浮足立つ」は本来の意味が26.1%で、「喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている」を選んだのが60.1%に達しました。
調査では「国語が乱れていると思う」割合が66.0%でした。
この割合は平成11年度調査では85.8%でしたので、かなり下がりました。
「国語が乱れていない」と考える人のうち、約4割は「言葉は時代によって変わるものだと思うから」と答えています。
しかし、入試は別です。
辞書に載っている本来の意味を知らないと痛い目に遭います。
学生の皆さんは、知らない言葉に出会ったら辞書を引いて本来の意味を覚えましょう。