今年の都立高校入試の難易度は?【後編】
2021/02/23
2月21日に行われた都立高校の前期一般入試。
社会と理科の問題について振り返りましょう。
【社会=標準】
大問題1は例年、地理と歴史、公民から1問ずつ出題されていましたが、今年は歴史が2問となり計4問の構成でした。
公民分野から出題される範囲が一部除外された影響ですね。
代わりに公民は例年の4問から3問に減りました。
一昨年から大問題2の世界地理の難易度が上がっています。
今年は米と小麦、とうもろこし、じゃがいもの生産量が記された表を見て、地図中のどの国かを当てる問題が出ました。
米や小麦の生産量が多い国はよく出ますが、とうもろこしとじゃがいの生産量まで知識を蓄えていたかどうか。
さらに国土の様子と食文化の様子の記述を見て国を当てる問題も出ました。
食文化となると教科書には詳しく載っていませんので、雑学の知識の差が正答率に影響しました。
大問題5の公民分野は、地方自治を中心とした基本的な問題でしたので容易でした。
大問題6の歴史の並べ替えは今年も世界史からの出題でした。
中学校では世界史の一部しか学ばないので疎かにしがちですが、今後も要注意です。
【理科=標準】
大問題3の地学分野は気象の問題、大問題6の物理分野は電流と磁界の問題でした。
先週のブログで私が予想した通りの出題でしたね。
気象の問題は非常に良く見る問題で容易でした。
一方、電流と磁界の問題はやや難しかったのではないでしょうか。
大問題2の小問題集と大問題4の化学分野は、例年に比べて計算量が多いと感じました。