短時間で記憶するならスマホより紙
2021/03/22
紙の手帳にスケジュールを書き留めると、スマートフォンやタブレットなどの電子機器を使うよりも短時間で記憶できる――。
東京大学大学院総合文化研究科などの研究チームがこのような研究結果を発表しました。
18~29歳の男女を16人ずつの三つのグループに区分。
それぞれのグループに、会話文を読みながらスケジュールの情報を手帳、タブレット、スマホのいずれかを用いてカレンダーに書き留めてもらいました。
紙の手帳を用いたグループは、電子機器を用いたグループよりもスケジュールを書き留める時間が短いという結果を得られました。
そして1時間後、参加者にスケジュールを思い出してもらうテストをしたところ、グループ間での正答率に差はありませんでした。
記憶処理や言語処理に関する脳の活動が、紙の手帳を用いた場合に高くなったそうです。
教育やビジネスにおいて使用するメディアのデジタル化が進んでいますが、研究チームは「記憶力や創造性につながる紙媒体の重要性が明らかになった」としています。