数学の力を伸ばすには忍耐が必要
2021/03/23
「いくら問題を解いても一向にできるようにならないから数学は嫌い」
中学生、高校生ともに、こうした生徒は多いです。
私自身の経験および塾で教えている生徒の姿を見て、数学の力が向上するには他の教科と異なった法則があると考えています。
今回はそれをご説明します。
教科書に載っているような基礎的な問題は、解く量にほぼ比例して学力が上がります。
傾きには個人差がありますが。
数学嫌いになるのは、発展的な問題を解くようになってからが多いです。
冒頭のようにたくさん問題を解いているのに学力が上がらないと感じるのは、この段階から。
ここからは忍耐が必要になります。
できるだけ多くの問題を解く。
いくら頑張っても解けないと思ったら解答・解説を見て理解する。
見終えたら解答・解説を伏せてもう一度解いてみる。
これを繰り返していると、ある日、以前は歯が立たなかった問題を解けるようになります。
そこで、もう一段難しい問題にチャレンジする。
前と同じように、多くの問題を解いてもできるようにならないという壁にぶつかりますが、そこは我慢。
解けなかったら解答・解説を見て理解し、再度自力で解く。
これの繰り返しです。
「多くの問題を解いて、引き出しをたくさん作りなさい」
私は生徒にこう言います。
ある段階で学力がアップしたと感じるのは、自分の中に引き出しが増えて、それを使いこなせるようになるからです。
繰り返しますが、数学の力をつけたければ忍耐が必要なのです。