視覚に訴えて教えるのも大事です
2021/05/26
小学生用から高校生用まで、教室には様々な問題集や参考書を揃えてあります。
加えて、理科と社会に関しては資料集も常備しています。
この2教科に関しては活字だけで理解させるのではなく、生徒の視覚に訴えて記憶に留めさせることが大切だと思うからです。
例えば中学3年生は現在、理科でイオンを学んでいます。
この単元には酸性、中性、アルカリ性を判断する指示薬が登場します。
フェノールフタレインは中性では無色で、アルカリ性になると赤色に変わっていきます。
ブロモチモールブルー(BTB)溶液は酸性では黄色、中性で緑色、アルカリ性だと青色に変化する。
こうした知識を、実際の色の変化がカラーで掲載された資料集を見せながら教えることで強く印象に残ります。
歴史では建造物や文化財がたくさん登場しますが、これらもカラー写真を見せた方が記憶に留めやすい。
私は時々、授業中にスマホも使います。
例えば、足立区立の中学校で使用している中2の国語の教科書には「走れメロス」が登場します。
そこで授業の際には作者である太宰治をスマホで検索し、顔写真を見せながら他の代表作や太宰の簡単なプロフィールを教えます。
活字だけだとなかなか頭に入ってこないという生徒は少なくないので、教える側にも工夫が必要です。