都立入試の社会は地理4割、歴史・公民は3割
2021/06/07
都立高校の社会の入試問題は全20問で構成されています。
そのうち地理が4割、歴史と公民は3割ずつといった配分になっています。
令和3年度入試ではこの配分が崩れました。
新型コロナウイルス感染症の影響で学校の授業が遅れたため、公民の一部が出題範囲外になったためです。
ここでは例年の出題形式を解説します。
大問題1は地理と歴史、公民から1問ずつ出ます。
地理には地形図と写真やスケッチを組み合わせた問題をよく見かけます。
地形図上に示された道順に沿って、写真の順番を答えるといった問題です。
大問題2は世界の地理で全3問です。
問題の最初に国名が載っていない白地図が示されます。
時差の問題、白地図に示された国の雨温図を当てる問題、産業や地形の特徴などが示された表と白地図上の国とを照らし合わせる問題などが出ます。
大問題3は日本の地理で全3問。
地形や産業を記述した文章を白地図上の都道府県に当てはめる問題、地形図の読み取りなどが出ます。
大問題2と大問題4には、示された資料から割合などを計算して答える問題が必ず出ます。
大問題4は歴史で全4問。
四つの記述を時代の古い順位に並べ替える問題、ある出来事や文化などに関する記述が略年表中のどこに該当するのかという問題は必ず出ます。
大問題5は公民。
政治に関する問題が2問、経済に関する問題が2問です。
大問題6は地理と歴史、公民から1問ずつで、国際的な課題をテーマにした問題です。
社会はどの問題も配点は5点で、記述式の問題が2問出ます。
マークシート方式の問題も四者択一問題ばかりではなく、二つの設問両方正解で5点という問題が約半分出ます。