厚生労働省は6月16日、「薬剤師の養成および資質向上等に関する検討会」を開催。

そこで薬学部の入学定員抑制の検討などを求める提言案が示されました。

薬学部や薬科大学は6年生過程が始まる前後で新設が相次ぎました。

入学定員数は4年制だった2002年の8200人から、2020年には1万1602人と約1.4倍に増加。

その結果、将来的に薬剤師が過剰になると予想されています。

さらに、毎年入学定員に達していない大学や、入試の競争倍率が1.0～1.1倍程度と低い大学が存在します。

入学後の進級率や留年率も大学によって差があり、学生の質の低下が指摘されています。

提言案に「入学定員数の抑制も含め、早急に検討すべきだ」という内容が盛り込まれたのは、こうした背景からです。

将来、薬学部への進学を考えている方は、頭の隅に置いておいてください。