小学生時の体験が成長に良い影響
2021/09/10
小学生のころに体験活動や読書、手伝いを多くすると、その後の成長に良い影響が見られる――。
文部科学省がこうした調査結果を公表しました。
2001年に生まれた子どもとその保護者を18年間追跡し、分析したものです。
体験活動とは以下のようなものを指します。
・キャンプ、登山、川遊び、ウインタースポーツなど自然体験
・農業体験、職業体験、ボランティアなど社会体験
・動植物園/博物館/美術館見学、音楽/演劇鑑賞、スポーツ観戦など文化的体験
こうした体験を多く積んだ子どもが高校生になると、自分に対して肯定的であったり自己満足しているといった自尊感情が高くなるそうです。
また、体験活動をよくしていると、家庭の経済状況に関わらず良い影響を与えることも分かりました。
さらに、子どものころに多くの本を読んでいるほど、その後、新しいことに興味をもったり感情調整が上手だったり、将来に対して前向きだったりという割合が高くなります。
子どものころに手伝いをよくすると、自尊感情や外向性、精神的な回復力などで良い影響が見られます。
年齢の異なる人や家族以外の大人など、多様な相手と遊ぶ機会が多いのも、その後の成長に良い影響を与えるそうです。
調査概要は文部科学省のホームページに掲載されているので、小学生のお子さんがいる方は目を通してはいかがでしょうか。