都内の大学進学率をご存じですか?
2021/11/04
東京都内の高校を卒業した人が大学や短期大学へ進学する割合をご存じですか?
都立高校の場合、全日制・定時制を合わせた令和2年度卒業者のうち55.8%が大学・短大へ進学しました。
進学を希望して浪人している人も9.4%います。
一方、私立高校はどうでしょうか。
一般財団法人東京私立中学高等学校協会のホームページによると、77.2%が大学・短大へ進学しています。
都内の高校を卒業した人の約7割が大学・短大へ進学している計算になります。
高校生のお子さんがいらっしゃる保護者の皆さんが、高校を卒業した当時と比べて様相は大きく変わりました。
背景の一つには日本、とりわけ首都圏の産業構造の変化があると考えられます。
高度成長期とそれに続く低成長期、日本の経済を支えていたのは第二次産業でした。
その後のバブル経済を経て、いまでは第三次産業が主流です。
都内で働く人の大半がオフィスワーカーであり、大手企業の採用は4年制大学卒業が主流となっています。
ICTの発達も影響しているでしょう。
かつては人間が担っていた仕事がどんどん機械に置き換わっています。
企業は人間にしかできない仕事ができる人材を欲しています。
その結果、専門的な内容を学んだ(であろう)大卒者の採用に力を入れているのです。
この流れは止まらないと思います。
高校卒業後どうするのか、早い段階から考えるべき時代なのです。