国立大も大学入試新テストに注文
2017/06/15
平成33年度入試からの導入に向けて、先月文部科学省が大枠を示した「大学入学共通テスト（仮称）」。
日本私立大学連盟に続いて国立大学協会も6月14日、意見書を公表しました。
主な意見は以下の通りです。
●国語と数学に記述式問題を導入する点について
協会は記述式問題の導入を評価するとしながらも、以下の項目について詳細を示すことを求めています。
①より多くのモデル問題例と明確な採点基準
②採点の質や公正性担保の具体的方法
③設問ごとの出題意図や重点付け等の示し方、段階別成績表示の具体的方法
④採点に要する期間及び各大学への成績提供の具体的な時期と方法
●英語4技能の評価について
民間の資格・検定試験を「活用する」ことは良いが、資格・検定試験を共通テストの「代替とする」ことに意義を唱えています。
種類の異なる資格・検定試験の成績評価の在り方について早急に検討し、見通しを示すべきとしています。
そうした情報がない中で共通テストを廃止することは拙速であり、共通テストを存続させるかどうかについては、平成33年度入試での資格・検定試験の活用状況を検証したうえで、その後のしかるべき時期に改めて判断すべしとしています。
国立大、私立大の意見が出そろったところで、これから大学入試新テストについての議論が深まっていくでしょう。
新しい情報は逐次ブログでお伝えしていきます。
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