学力テスト、文や資料の読解に課題
2021/09/01
全国の小学6年生と中学3年生が今年の5月に受けた「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)。
その結果が文部科学省から公表されました。
小6は国語と算数、中3は国語と数学のテストを受けました。
全体的な傾向として、一定の基礎知識の定着は見られましたが、複数の文章や資料、グラフから正しい答えを導き出す問題の正答率は低めでした。
例えば中3の数学。
スピーチの時間を測るためにペットボトルで砂時計を作る問題が出ました。
砂の重さと砂が落ちるまでの時間を示した表とグラフの一部が示されています。
これを見て、砂がちょうど2分間で落ちる重さを考察する問題は、正答率が28%にとどまりました。
中3の国語では、夏目漱石の「吾輩は猫である」の一部を読み、自分の考えを書かせる問題が出ましたが、こちらも正答率は20%程度でした。
都道府県別の順位を見ると、東京都はすべて5位以内に入っています。
小6国語:5位(1位は秋田県と石川県)
小6算数:1位(石川県と同位)
中3国語:3位(1位は石川県)
中3数学:3位(1位は石川県)
今回の調査結果を詳細に見て、塾の指導に活かせることを考えていきます。