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大学へ行くべきか、行かざるべきか

大学へ行くべきか、行かざるべきか

2016/01/16

本日、大学入試センター試験が始まりました。

志願者数は昨年より4636人増えて56万3768人。

現役生の志願率は過去最高の43.4%です。

 

「大学へは行った方がいいんでしょうか?」

よく生徒からこうした質問を受けます。

私は「行ったほうがいい」と即答します。

 

皆さんは大学へ進学する人の割合をご存知ですか?

文部科学省が公表した、2015年春のデータは以下の通りです。

全国平均で男性55.4%、女性47.4%。

東京都の場合、男性73.4%、女性72.1%と跳ね上がります。

 

私が高校生だった30年以上前、高卒でも働く場所はたくさんありました。

労働集約型の典型である工場が、日本国内の至る所にあった。

しかし、グローバル化の進展とともに、日本の製造業の多くが工場を海外に移転しました。

産業の空洞化とともに、高卒者が働く場所は減ってしまいました。

いま高卒者の採用に積極的なのは建設業くらいです。

 

では、学歴によって生涯年収にどの程度の差がでるのでしょうか?

ここに興味深いデータがあります。

日本財団が昨年12月に公表した「子どもの貧困の社会的推計」というレポートに試算が載っています。

 

年収比較・男性

年収比較・女性

 

このグラフから分かる通り、大卒者と高卒者では大きな差があります。

 

もちろんお金がすべてではありません。

「美容師になりたい」「一流シェフになりたい」といった夢や目標がきちんとあるなら、大学へ行く必要はないと思います。

そうではなくて将来の目標が定まっていないなら、大学へは行くべきです。

大学で学ぶ4年間で目標を見つければ良いのです。

大学へ行って後悔する人は少ないですが、行かずして後悔する人は多いのです。

 

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