大学入試新テスト、私大の懸念
2017/06/13
現行の大学入試センター試験に代わって、平成32年度からの導入が予定されている「大学入学共通テスト(仮称)」。
国語と数学でマークシート方式に加えて記述式問題を導入することや、英語は外部検定などを利用して4技能を評価することなど大枠が示されています。
これに対して全国の123大学が加盟する日本私立大学連盟は先週、意見書を公表しました。
私大連盟は新テストの大枠について異論はないとしていますが、いくつかの懸念材料を示しています。
簡単にまとめると以下の通りです。
●適度な得点の分散が確保できるのか
記述式問題の導入により、新テストはセンター試験より難しくなると予想されています。
その結果、得点の分散に偏りが出ると、合否の識別に利用しにくくなります。
私大連盟は作問や評価で工夫するように求めています。
●英語の4技能評価をできるだけ細かく公平に
外部検定などを利用するにあたって、試験結果とともにCEFRの段階評価を大学に提供することになっています。
CEFRは6段階の評価なので、よりきめ細かい多段階評価の導入が望ましいというのが私大連盟の考えです。
また、外部検定などは高3において2回までの試験結果を大学に送付できるとされていますが、経済的、地理的な制約から受検機会に格差が生じないように求めています。
●試験実施時期の再検討
新テストは1月中旬の2日間で実施し、大学への成績提供は現行より1週間程度遅らせることが検討されています。
他方、大学の一般選抜(一般入試)は現行より前倒しすることが検討されています。
これだと私大にとって定員管理が難しくなるので、再検討を求めています。
大学入試の新テストに関しては、今後も注意深くウォッチしていく必要がありますね。
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